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おはよう、こんにちは、こんばんは。

よろしくお願いします。

このブログに、決まったテーマのようなものはありません。みんなに話したいことを勝手に書くといういたって自己満なブログです。 記事はいくつかのカテゴリーに分類されておりますので、どうぞカテゴリでご検索ください。

ペッテション=ベリエルの交響曲

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今日はスウェーデンの作曲家、ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルの交響曲について。

このペッテション=ベリエルという人、今まで30年以上生きてきて、名前をきいたことがなかった。
この作曲家との出会いは、アルヴェーンの交響曲全集を買った時、アルヴェーンについての文章が見たくて、大崎滋生さんの『20世紀の交響曲』のこの時代のスウェーデンの作曲家の項を読んでいたときだ。
アルヴェーンの前に書かれていたこのペッテション=ベリエルという作曲家、真に“脱ドイツ化”されていて、独創的な交響曲だと。
同時期のステンハンマルやアルヴェーンの交響曲に比べると、そのスウェーデンっぽさは圧倒的だというように書かれていた。
そこで、naxosで交響曲第3番をちらっと聴いてみたところ、その澄んだ美しい響きに一発でノックアウトされた。

すぐさま交響曲全集を買ったのですが、5つある交響曲はもちろん、カップリングで入っていた管弦楽作品の他のものも素晴らしかった。
聴くだけでは飽き足らず、彼の代表曲《フレースエーの花々》の楽譜を借りてきて、ピアノで弾いてみたりした。

そんな彼は、生前は作曲家のみならず、恐ろしい批評家だったようで、その歯に衣着せぬ厳しい批評で、音楽家たちは震え上がっていたようだ。
しかし、彼の曲を聴くと、そこには“優しさ”が一番表現されているように思う。

彼の価値観は、音楽はワーグナー等のドイツ的なものが一番すばらしい、というような論調だったようだが、それは本心だったのだろうか?
ドイツ的なものに憧れはあったのだろうが、本当に彼が愛していたのは《フレースエーの花々》に代表されるような故郷の美しい情景だったのだろう。
その証拠に、彼が批判していたアルヴェーンやステンハンマル、ニールセンやシベリウスなどの同時代の作曲家よりよほど彼の音楽の方がドイツっぽくないから。

これは本当に彼にしか書けない、スウェーデンの真のナショナル・シンフォニーといえるだろう。
そして、その響きの斬新な美しさは、確実に今の映画音楽などに影響を与えているだろう。


交響曲第1番「旗」は、ワーグナーやブルックナーの影響が色濃く感じた。
特に第1楽章の最後とかは、とてもブルックナーっぽく、かっこ良かった。
それでいて、ブルックナーよりも色彩的なオーケストラ、そしてより感情的で情景描写的で美しい。
この第1番は、各楽章に標題がついているが、全く曲の雰囲気に合っていない。
そんな標題がなくても、絶対音楽として成立するし、おのおのいろんなことを思い浮かべられる音楽だと思う。
次の交響曲から全開になるペッテション=ベリエルらしさが、この初々しい交響曲の中でも存分に発揮される。
なにせこの作曲家が紡ぎ出す旋律は、本当に胸がきゅっと締め付けられるほどに美しい。

第1楽章は、冒頭こそ少し安っぽい旋律に思えるが、それらはどんどん盛り上がって、勇ましい行進曲のように集結する。
第2楽章はスケルツォ。「闘争の間」というような題名がついているが、愛らしい曲調で、ヤマハの音楽みたいで好きだ。
第3楽章はこの曲の白眉。葬送行進曲のような厳粛な雰囲気で、かっこいい。途中現れる、第1楽章のテーマをもとにした金管のコラールが非常にかっこいい。
第4楽章は「新しい春に向けて」という副題。爽やかで、かつ壮大なアレグロ楽章。


この第1番とともにカップリングされている組曲《過ぎし夏》という曲が、本当に好きだ。
山、湖、荒野を超えて、リスと野鳩、トウヒの林、渓流、という題名が各曲についていて、それぞれがそれぞれに良い!
印象派の影響を少なからず感じられ、特に最後の「渓流」なんかは、フランス6人組の女流作家、タイユフェールを先取りしたような繊細で流麗な美しさがある。
この組曲を聴いた時、本当に彼は天才だ、と感じた。


続く
交響曲第2番「旅は南風とともに」。
この曲は、全て好きな彼の曲の中で、最も好きだ!
本当に優れた名曲だと思う。
第3番から大きく変わる彼の作風と、まだブルックナーっぽさがあった第1番との中間にある曲で、これがそのいいとこ取りのような、本当に絶妙なのだ。

作曲当時の彼は、ドイツより南に行ったことがなかったそうだが、南国への憧れを音楽にしたものらしい。
そのエピソードがまず愛らしい。
そういえばシベリウスの2番も、イタリア旅行の幸せだった思い出を書いたものだったらしい。北欧の人たちにとって南国は憧れの土地だったのだろう。

この交響曲第2番は、3楽章からなるが、彼の交響曲の中では一番長い曲だ。
ロマン派のドラマを多分に楽しめる第1楽章。
そして、基本的に舞曲を集めたような第2楽章。これは途中甘美な緩徐部分もあり、本当に美しい。オーケストレーションとしては一番色彩的で、オリエンタルな雰囲気も濃い。
第3楽章は郷愁を歌った部分と主部の「南風に向かって」という部分からなるが、その主部の第2主題が本当に美しい。思わずうっとりするような、そして郷愁にかられるような、物悲しくもある素晴らしい旋律なのだ。
この曲は本当に名曲だと思う。

このCDのカップリングには、ヴァイオリン協奏曲的な《ロマンス》や、第2楽章で見せた彼のオリエンタルな舞曲《オリエンタル舞曲》←そのままやないかい!!などが入っている。


交響曲第3番「ラップランド」で彼の作風は完成したように思う。
特にその第1楽章。映画音楽のようだ。
ピアノやハープの使い方が本当に素敵で、幻想的。
マイク・オールドフィールドなんかも彼の影響化にあったんじゃないか、というくらい。
そして、例えばミニマルのジョン・アダムスなどにも繋がる美しい色彩美だ。
だが、展開は激しい、素晴らしい名曲だと思う。
第2楽章は、早い5拍子のスケルツォのような音楽。ピアノとオーケストラの響きが斬新。
第3楽章は、非常に澄んだ音楽で、物悲しさもあり、郷愁もあり。スウェーデンの凍てつく寒さを感じさせる。
寒いってなんか、懐かしい感じするよね。弦楽器とクラリネットの絡みが美しい。
美しすぎて少しゾッとする音楽。
第4楽章は「未来空間」と名付けられている。激しい始まりだが、徐々に明るさも垣間見える。

組曲《エアリナ》と、コラールとフーガがカップリングされているが、フーガもかっこいいものだった。


交響曲第4番「ホルミア」は、さらに作風が変わって、何とも不思議な音楽。
新古典主義の音楽のような感じもする。
第1楽章冒頭は、本当にヘンデルなどのバロック音楽がはじまったんじゃないかと思わせるほど。
かと思うとロマン派風になったり、ジャズ風になったり、民族風になったりと、本当に独創的で、シュニトケよりも前に、あそこまであからさまでなく多様式混交をやったんじゃないかと思える面白い音楽。
第2楽章は、素朴な緩徐楽章と、その間にスケルツォのような元気な部分を含んだもの。フランクの、緩徐楽章とスケルツォを兼ねたようなものになっている。これもまた面白い。
最終楽章の第3楽章は、ゆっくりな序奏と、主部は弦の刻みに乗った流れるような、少しオリエンタルな感じもする音楽。終わり方が突然ジャズっぽい。

カップリングは組曲《眠れる森の美女》と、そして代表曲、管弦楽版の組曲《フレースエーの花々》。
本当に美しい。特に〈夏の歌〉は何度聴いても、綺麗すぎて本当に泣けます。


最後の交響曲、第5番「孤独」は、彼の旋律美が詰まった曲。
第1楽章は、エンヤートットッというリズムで始まるが、美しい旋律の宝庫。胸が締め付けられます。北欧の民謡っぽさも感じます。
第2楽章のスケルツォは、素朴でかわいらしいもの。
タイトルの「孤独」というものを最も感じるのは第3楽章だろう。オーボエソロの悲しげな単旋律で始まる。その後でてくるのは、弦楽器の印象派チックで、ジャズ風の甘美なメロディだが、常にどこかに寂しさがある。
第4楽章は、タンバリンが活躍するような、民族舞踊のような曲。あまり孤独さは感じられない。
途中に現れるゆっくりなところは、孤独というより、温かさを感じる。最後は、幻想的なピアノとともに静かに終わる。

カップリングの《ヴァイオリン協奏曲》も、近代同ジャンルで、代表曲とされても良いほど素晴らしい曲だった。

この作曲家がもっと評価されてほしいと思う今日この頃である。


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最近買ったCDと、ハマっている作曲家

最近は、バレエの浄書の仕事をずっとやっていて、作業中のBGMとして、いろいろとCDを買いあさっています。

最近買った、今まであまり聴いたことがなかった作曲家のCDをご紹介。
他にもたくさん全集を買いましたが、ほとんど有名なものばかりです。なのでここではマイナーなものだけ紹介。

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まずはこれ。
イギリスの作曲家、アーノルド・バックスの交響曲全集。
ハンドリーの演奏。

ヴォーン・ウィリアムズにハマり、その後イギリスのいくつかのシンフォニーを聴いてみようと、マルコム・アーノルドや、このバックスを聴こうと思ったが、結局ヴォーン・ウィリアムズほどの感動はなかった。

交響曲第1番はなかなか良かった気がする。
しかし、全体的に、やや難解な気がする。そしてあまり面白みがない。
そして、オーケストレーションが、野暮ったいと言うか、つねに分厚く、新鮮味も少し足りない気がする。
もっと何度も聞いて行くと、好きになってくるのかも知れないが・・・。
10点中、いまのところ6点といったところか?


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次に、ルーセルの交響曲全集。

これは、本当に買って良かったと思えるものでした。
ルーセルは、iTunesにデュトワの全集を入れていましたが、どうも聞く気になれず、しかし今回このNAXOSのものを買って、聞いてみたら、すごく良いじゃないですか!!!

交響曲は4曲あり、うち第3番が最高傑作とよく言われるのですが、あまり好きになれず、だから今まで聞く気になれなかったというのもあるのですが・・・。

しかし、第2番がめちゃくちゃいい!!ドビュッシーの影響色濃いこの時期のフランスに、どちらかと言うと、ベルクっぽいこういう世界観の交響曲が生まれたことが、とても良いと思います。
第1番も好きで、こちらはドビュッシーの影響色濃い!!
それはそれでフランスっぽくて好きです。

ルーセルに今まで手が出なかったのは、3番や4番のおちゃらけた雰囲気があったから。
2番のようなシリアスで、かつ遊び心も忘れない良い交響曲があるとは思いもしませんでした。
10点中9点の買い物です。


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次にスウェーデンの作曲家、アルヴェーン。

北欧の作曲家は割と好きで、シベリウスはもちろん大好き、他にニールセン、ペア・ノアゴー、ラウタヴァーラなどのCDを持っています。
あと、アッテルベリ、カレヴィ・アホなど、なかなかシンフォニーが発展している文化だと思います。

このアルヴェーンは、ステンハンマルと同時代人で、ステンハンマルよりも、ドイツロマン派に忠実です。
まあ、北欧っぽさがあるかといえば、ちょっとわかりませんが、交響曲以外でそういう部分は多く見られます。
交響曲は完全に後期ロマン派ですね。
そして、交響曲に限らず、マーラーの影響が色濃いと感じました。

このCDについては、別に記事を設けてお話ししたいですが、結果的に満足のいく買い物でした。
特に気に入ったのは、最後の第5番の交響曲。
8点くらいでしょうか。


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さて、最後に紹介するのが、前述のアルヴェーンと同時代の、同国のスウェーデンの作曲家、ペッテション=ベリエル。
アラン・ペッテションではありません。

結果から言うと・・・、

最高でした!!!
ステンハンマル、アルヴェーンに比べて、ドイツ性からかけ離れている、まさにスウェーデンの独自の交響曲と言った感じです。
しかも、どこか映画音楽や、マイク・オールドフィールドなんかを先取りした感じがあります。
オーケストレーションも非常に彩り豊かで、完璧!
またメロディも美しく、これはヴォーン・ウィリアムズ以来の最高の出会いでした。
なぜ、こんなに魅力的な作曲家が、未だにマイナーなのか。
それも、この作曲家に比べればあまり個性的とは言えないアルヴェーンやステンハンマルの方がもてはやされているのか、よくわかりません。
みんなやはりドイツが大好きなのでしょうか・・・??

このCDについても別個に記事を設けますが、交響曲もカップリングも、ほぼ全て良いです!
10点中10点ですね!!


その他に、メジャーな作曲家では、ブラームスやチャイコフスキー、プロコフィエフなどの全集を買いました。


スクリャービンの交響曲

スクリャービンと言えばピアノソナタを想像する人が多いだろうが、20世紀を代表する交響曲作家の一人でもある。
スクリャービンには、43年間の短い生涯の中で、5つの交響曲がある。
1〜3番までは、極めて後期ロマン派的で、スクリャービンじゃなくても書けそうな曲だ。
しかし、良い曲だと思う。
真にスクリャービンと言えるのは、4番以降のこと。
しかし4番以降も、明らかにワーグナー的で、後期ロマン派の中からは抜け出せていない。

同時代人のラフマニノフが、チャイコフスキーなど自国の作曲家の路線を継承していたのに対して、スクリャービンは完全にワーグナーやリヒャルト・シュトラウスなど、ドイツロマン派の延長にある。

スクリャービンと言えば、“神秘和音”や“色光ピアノ”を使うなど、オカルト思考に傾倒した作品を多く作ったが、それらが使われる前から、ずっとオカルト思考には傾倒していた。
ブラヴァッキーの神智学である。
このころの時代というのは、本当にオカルトブームで、ホルストやバックスが占星術にハマったり、シェーンベルクもシュタイナーに影響された《ヤコブの梯子》を作ったり、サティも薔薇十字団に入っていたりと・・・。

さて、スクリャービンの交響曲の話。

第1番は、規模が大きく合唱付きで、その歌詞から「芸術の詩」なんて呼ばれ方をすることもある。
第1楽章は、ドビュッシーのようで、個人的にはとてもわくわくする始まり方だと思う。
第2楽章からは、わりと“普通の曲”になってしまうが、悪くはない。
第6楽章は声楽が入るが、途中からフーガが始まる。なので、まるで2つの楽章があるように思える。
すこしまとまりがないのかな?と思ったりもする。


第2番は、非常に良い曲だ。
全体に同じテーマが出てきて、チャイコフスキーの交響曲第5番的だが、それらのテーマもチャイコフスキーほどあからさまではない。
第1楽章は、この曲全体の提示部のようで、全曲にまたがる大テーマを、はっきりと提示する。
それに続く第2楽章が、本来の交響曲の冒頭楽章のような役割を果たしているように思える。
第1ー2楽章は繋がっているので、第1楽章が第2楽章の序章のように思えるが、第1楽章はそれだけできちんと完結している音楽でもある。
第3楽章は、この曲の白眉。鳥のさえずりの中、ワーグナー的な夢心地な音楽が奏でられる。鳥のさえずりは、ベートーヴェンからマーラー、そしてさらにはメシアンに至る、自然の象徴のようなものだ。
第4楽章は激しいスケルツォ、そして第5楽章は、第1楽章の大テーマを変形させた単純明快なマーチ。
この第1楽章から明示されたテーマを最後に持ってくるというのが、この交響曲のかっこいいところ。
前期の作品では、最も好きだ。


交響曲第3番「神聖な詩」は3楽章制。
しかし、第2番も、5楽章だが実質第3楽章を中心とした3楽章制のような形を取っていたので、さほどかわらない。
第1楽章は、20分を超える大作。
冒頭の低音金管のモチーフは、これまた交響曲全体で重要な役割を示すものだが、あまり魅力的ではない。
第2楽章も、前作同様、鳥の声が入っている。
第2番と被る交響曲である。しかし前作の方が良い。


交響曲第4番「法悦の詩」は、一番有名だし、一番良い!
1楽章制で、ソナタ形式になっている。
僕はこの曲の良さを、最近になってやっとわかってきた。
最初は、ゲルギエフのハルサイのカップリングに入っていて、何となく聞き流していたくらいだったが、よくよく聞くと、実に個性的でオーケストレーションも色彩的で良い。
後期ロマン派の域を出るものではないにしろ、それは大きく草書的になり、熟しに熟して、腐りかけた甘い果実のよう!
ベリオの《シンフォニア》に素材が多く使われている。


交響曲第5番「プロメテ - 焔の詩」。
これは初めて聞いたのはN響アワーだった。
色光ピアノ、以外に印象に残らなかった。
今聞いても、あまり印象に残らない。
非常に禁欲的で、最後の最後にエクスタシーに達するが、それまでは対して盛り上がらない。
法悦の方が良い曲。


そんなこんなで、僕が好きな順番をいうと、

第1位:法悦の詩
第2位:第2番
第3位:プロメテ、神聖な詩
第5位:第1番

だろう。

初めての人にも勧めたい、マーラーの名盤

今日は、大のマーラー好きである僕が、おすすめの盤を、それぞれの曲ごとに挙げて行く、というコーナーです。
ただ、マーラー好きといっても、どうしても好き度にムラがあるので、ある曲についてはCDを何枚も持ってるが、ある曲はあまり持っていない、というのもあるので、そこのところは断りを入れておく。

また、今回、初めての人にも勧めたいので、わかりやすいように副題も入れて表記しておく。

交響曲第1番「巨人」

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インバル/フランクフルト放送交響楽団のこっちのほう!
僕が初めて聴いたマーラーであり、そして未だこれを超えるマーラー1番は無いと思っている一枚です。
同じインバルでもブリリアントから出ているものはダメです。
これです。


交響曲第2番「復活」

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こういうかっこいい系の派手な曲は、ゲルギエフ/LSOのものが一番です!
重低音も効いていて、良いスピーカーで大音量で聴くと最高です。


交響曲第3番
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インバル/フランクフルトのこの全集の3番が良いです。特に第6楽章が。
ただ、この全集、総じて良くないです。
この3番と、大地の歌は良いです。あとは、最悪です。特に6番なんて最悪の極みでした。


交響曲第4番
とくに無いです。
強いて言えば、ベルティーニです。


交響曲第5番
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レヴァインです。トランペットが非常に美しいし、テンポ設定もかなり好みです。
特に第5楽章の最後の最後のテンポ設定が好きです。


交響曲第6番「悲劇的」
とりわけ思い入れがある曲なので、たくさんおすすめ盤があります。
その中でも2つに絞ります。
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まずはバーンスタイン/ウィーンフィルのこれ。
テンポの作り方も音の迫力も素晴らしいです。
ハンマーの音は、まあまあです。
ハンマーの音だけで行くと、リッカルド・シャイーのものが良いのですが、それ以外の部分がクソなので、おすすめはしません。

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ショルティ/シカゴのこれも最高です。これは、僕の中でパーフェクトに近いと思った演奏です。バーンスタインとは真逆の意味で。
ハープの音がよく聞こえて、すごく華麗で力強い演奏です。


交響曲第7番「夜の歌」
マイケル・ティルソン・トーマスのが最高です。
一番好きな第3楽章に限れば、ヤンソンスのが良いです。


交響曲第8番「千人の交響曲」

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一般的に評判が悪いですが、これもゲルギエフが一番です。
評判が悪い原因もわかります。リバーブがわざとらしくかかっているからです。
それも含めて、僕は良いと思います。


大地の歌
おすすめ盤はありません。
強いて言えば、インバルのブリリアントの全集のものはなかなか良かったです。


交響曲第9番
これも思い入れが強く、いろいろありますが、決定版のようなものがありません。
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初心者に推すなら、クルト・マズアです。
複雑なこの曲を、明快でかっこ良く演奏しています。

レヴァインのこの曲も非常に良いのですが、後半の3、4楽章が微妙です。
カラヤン/ベルリンフィルの、ベルリンフィル100周年演奏会の録音は、めちゃくちゃ良いです!
これが一番かな?


交響曲第10番

いろんなバージョンがでてますが、個人的におすすめなのはクック版よりバルシャイ版が良いです。
ただ、第5楽章のミリタリードラムがしょぼいです。
それを除けば、なかなか面白いです。


以上です。
CD選びの参考にしてみて下さい。


ヴォーン・ウィリアムズの交響曲9

今日はヴォーン・ウィリアムズ(RVW)の最後のシンフォニー、第九について。

この曲を一言で表現するなら“謎”だろう。
僕も初めて聞いたときは、よくわからなかった。
別に無調でもなく、不協和音だらけというわけでもないのに、わからないのだ。
しかし、何度聴いても、飽きが来ない。
謎を解き明かすまできいてやろう!という気分になる。

そして気付いたら、この曲の虜になっていた。

そういう曲だ。

現に今僕は、おそらくこの曲を一番聴いているだろう。
もっともいろいろな演奏で聴き比べた作品となっている。

全体として、重たい感じ、暗い感じ、というのは見えてくるんだが、未だに良くわからない曲、だ。

第1楽章が、その主な“謎”の原因になっていると思う。
重々しいテーマだが、その音楽が、いちいち分断されていて、一つの“流れ”として聴くことを妨げている。
冒頭の響きも、分断具合も、ブルックナーを彷彿とさせるところがあるかも知れない。
ヴァイオリンのソロやハープの響きが、幻想的な雰囲気をかもしだしている。

第2楽章もまた、個性的な音楽。
緩徐楽章だが、重々しい葬送行進曲と、寂しげで静かな音楽が一緒になったような感じ。ちょっとエキゾチックな感じもする。
この音楽を聴くと、同じく英国のプログレバンド、The Enidの『Touch Me』というアルバムの2曲目を思い出す。
途中でてくるロマンチックな弦の旋律は美しい。

第3楽章がまた面白い。
3本のサックスが蛇のようにまとわりつくスケルツォ。演奏によってはかなりジャズィーに聴こえる。
この曲の謎めいたところは、オケに入るこのサックスのサウンドも一役買っているように思う。

第4楽章は、これもまたつかみ所の無い静かな緩徐楽章だが、マーラー9番のような、ロマンチックなものでも無く、チャイコの悲愴のような悲しみの音楽でもなく、ただただ“謎”な音楽。
フルートが、少し懐かしいような古風な対旋律を奏でる部分もあり、RVWにしか書けない、ラストシンフォニーという気がする。
最後の終わり方なんかは、非常に幻想的で美しい。
マーラーが大海原に消えて行くのだとすると、こちらは異世界のオーロラの中へ消えて行くような、そんな幻想的な感覚がする。

やはり、RVWがのこした白鳥の歌であることは間違いなく、傑作中の傑作だと思う。


この曲のおすすめの演奏は、
何と言っても、スラトキン:フィルハーモニアオーケストラの演奏が良い。
第3楽章の演奏が、まさに神がかっていて、サックスをうまく扱えている。
第4楽章の最後の処理も良い。
これが第一位!

ハンドリー:ロイヤル・リヴァプールの演奏、
アンドリュー・デイヴィス:BBCの演奏の2つは、
非常にテンポの作り方が非常に絶妙で、この点で行くと最も優れている。
しかし、サウンド作りで、スラトキンに一歩届かず、といったところ。

ハイティンクの重々しいテンポは、それも素晴らしい。
現に、今まで謎でしかなかったこの曲を、初めて良いと思えたのは、ハイティンクの演奏だった。

みんな大好きトムソンの演奏は、サウンドは重厚で良いが、テンポ設定等、あまり良くない。
この曲の謎めいた部分には言及がないように思える。

総じて良いNAXOSのバケルス:ボーンマスの演奏は、第2楽章のバスドラの重低音はたまらなくいいが、他はかなりあっさりと進むので、あまり魅力を感じない。

しかし、どれを聴いても、恐らく1回聴いただけじゃわからないだろう。
何度も聴いて、だんだんクセになってくる、スルメソングだ。

プロフィール

ボリス

Author:ボリス
血液型:O型
趣味:音楽鑑賞、読書、ツーリング、心霊スポットめぐり
好きな音楽:ベートーヴェン、マーラー、シベリウス、ヴォーン・ウィリアムズ、谷山浩子、マイク・オールドフィールド など


一応作曲家です。
まだまだ先は長いですね。まるで樹海を彷徨っているようです。
ようこそ、僕の森へ。

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