作曲家別・交響曲ランキング②マーラー

昨日、第1回としてベートーヴェンを書きましたが、第2回はマーラーです。

ベートーヴェンとマーラーは僕に特別な作曲家です。
マーラーの魅力は、あらゆる雑多なものが、十分に消化されないままごっちゃになっているところ。
第3回はシベリウスを書きたいが、シベリウスとは同時代人でありながら、全く真逆の作風だと思う。
湖に例えるならば、マーラーは富栄養湖。シベリウスは貧栄養湖。
富栄養湖は栄養が多く、生物の多様性も豊富だが、水は濁っていて汚い。たまにはプランクトンや藻が大量発生することもある。水を飲めばお腹も壊すだろう。
貧栄養湖は、逆に生物の多様性は貧弱だが、水がとても澄んでいる。そんな違い。

うんこにたとえるなら、マーラーは消化されてない人参とかグリーンピースがそのまま出てくる下痢便のようで、シベリウスは綺麗なうんこだろう。

そういう“異物感”というものこそ、マーラーの最大の魅力の一つかも知れない。

さて、早速ランキングに入りたいが、マーラーの交響曲は、本当にどれも好きすぎて、ランキングが付けづらい。
ほとんど全て僅差だし、それぞれに違った魅力があって、ベートーヴェン以上に苦しそうだ。


第1位:第9番
やはり、これは究極。完全なるごった煮の世界。マーラーワールド全開。

第2位:第1番
マーラーのやりたかった一番煎じがここに!愛すべきメルヘンチックな交響曲。マーラー信者になったきっかけの曲でもあるので思い入れも強い。

第3位:第6番“悲劇的”
ここからは、もうほぼ同じ。というか、全部同じ順位。6番は、かっこいい。

第4位:第5番
何度聴いても飽きない、完璧な交響曲。

第5位:第3番
楽章単位でいえば、第6楽章は第1位です。ただ、この曲は第3楽章のポストホルンのところがダレてしまう。中だるみがもったいない。

第6位:第10番
いろんな人のバージョンがあるが、そのバージョンを聴き比べるのは面白い。普通にめちゃくちゃ良い曲だと思います。

第7位:第7番“夜の歌”
夜の歌というニックネームどおり、夜の雰囲気の漂う1〜4楽章の統一感と、第5楽章の明らかな異物感が良い。

第8位:大地の歌
もっとも一番生で聴いた曲。第3、4楽章の東洋風なところと、6楽章のひたすら暗い感じが好き。

第9位:第2番“復活”
かっこいい。N響定期で合唱で歌った経験もある。あらためてすごい曲だと思った。でも他の曲も良すぎて9位に。

第10位:交響曲第4番
愛らしい曲。最初聴いたときは、これが本当にマーラーかとビックリした思い出。こういう遊び心も好き。

第11位:第8番“千人の交響曲”
かっこいいしめっちゃ好きなんだけど、これもまた他の曲が良すぎて最下位に・・・。
第2部のクリスマスっぽい部分がとても好き。

以上です。
次は、シベリウスやります。
予定では、この後、ショスタコーヴィチ、ヴォーン・ウィリアムズと続けて、最終的に全作曲家でのランキングをしたいです。
また、読んで下さい。


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作曲家別・交響曲ランキング ①ベートーヴェン

誰かが「作曲家別・交響曲ランキング」ってのをやっていたので、僕もやりたくなった。

5つ星を付けていくシステムでもよいかな?って思ったけど、何せベートーヴェンとかだと全部星5つになってしまうので意味が無い。

そして順位は付けていくけど、割とその順位は時期によって変わってくる。
ので、この順位は、あくまで今の順位です。

さて、ベートーヴェン。
評価基準を申し上げると、
ベートーヴェンの場合、彼の最大の魅力は、“必然性”と“落差”にあると思う。

彼の音楽の推進力は、こうでなくてはいけない!という必然性であり、どの部分も無駄な部分は無い。

そして彼のとっておきのエネルギーは、“落差”だ。
運命では、第4楽章にトロンボーンが、田園でも第4楽章までティンパニは使われず、そこで使うことで落差をだして爆発的なエネルギーを生む。第九の合唱もそう。

この2つの魅力をベースに考えつつ、順位を付けていきたい。

第1位:交響曲第9番
ベートーヴェンの1位は、全交響曲の1位であり、全音楽の1位でもある。
選んだのはやはり第九。
第4楽章もすごいが、前の1〜3楽章までが大変素晴らしい。
第1楽章は、ソナタ形式の究極の形ではないかと思う。それまで教科書的な型通りのソナタ形式だったのが、提示部の繰り返しも無くなり、それなのに十分な長大さ。再現部の持って行き方も山場の作り方も見事すぎる。
第2楽章も、すごい。トリオが2拍子で、その3拍子からの誘導がなるほどだし、この楽章の終わり方も良い。
第3楽章は、緩徐楽章が交響曲中もっとも偉大であることを初めて示したような最高の音楽。
そして第4楽章でそれらが回想される発想も天才的。歓喜の主題が徐々にわき上がってくるときの高揚感、すごい。
ただ、第4楽章が変奏曲であるが故に、すこし散漫なのが残念ではあるが、第九だからそれが許される。

第2位:交響曲第7番
僕が本格的にクラシック音楽が好きになったきっかけの一つのような曲。
第2楽章はもちろん、第4楽章がかっこ良すぎる。
第3楽章がしつこ長いのが良くない。


第3位:交響曲第6番「田園」
この年になってくると、こういうものがよく感じる。
爽やかで、情景描写的でとてもすてき。


第4位:交響曲第5番
昔から好きな曲。特に第3楽章から第4楽章に進むところがかっこいい。
第1楽章は本当に無駄が無い。すごい。

第5位:交響曲第3番「英雄」
雄大で好きだが、上の4つが神すぎて。
恐らく交響曲好きの人は、第九や運命以上に好きな曲なんだろうと思う。

第6位:交響曲第8番
ベートーヴェン自身が最も愛したという第8番。たまに無性に聴きたくなる愛らしい曲。

第7位:交響曲第4番
最近の指揮者の早い演奏も、大指揮者時代の重厚な演奏も、どちらも好き。

第8位:交響曲第1番
指揮のレッスンで勉強させられた。軽快でさわやか。

第9位:交響曲第2番
印象薄い。


次回はマーラーの交響曲ランキングを書きます!
最後まで読んでくれてありがとうございます。

The Enid(エニド) アルバムレビュー⑤ 80年代アルバム

以前にThe Enid アルバムレビュー②で、
80〜90年代の彼らのアルバムには、はっきりとした“色”があると言ったが、
次はその80年代の色あるアルバムをレビューしたい。

5th
83年の5thアルバム『何かが道をやってくる』は、レイ・ブラッドベリの同名の小説から題名が取られている。
ジャケット画は、ゾッとすることに、右上から半時計回りに3人いる子供が減って行き、むこうから赤い光が近づいてきているというもので、核の脅威を表している。

アルバムの“色”としては、以前のものに比べてロック色が強く、何よりこのバンド初めてのヴォーカルを取り入れた。
印象としては1stアルバムに近いものがある。すなわち、ブラックユーモアの効いた、少し悪魔的なもの。
特に、1曲目の「レインダウン」のメロディは非常に独特で面白い。
6曲目の「ソング・フォー・ヨーロッパ」の最後の印象的なリズムが、ラストの「何かが道をやってくる」に現れるのが、何か意味ありげで良い。
点数は6点。


6th
ファンの間では非常に人気が高い84年の6th「The Spell」は、4楽章からなる大作と、2曲のおまけのような曲からなるアルバム。
全編にわたって、2ndアルバムの終曲「Fand」の雰囲気だが、前作からのヴォーカルも引き継がれている。
非常に充実したアルバムだとは思う。
1曲目「Winter "the key"」は、まさに全曲の基本となる主要テーマが美しく奏でられる、マーラー・アダージェットやドビュッシー風の曲。
2曲目の「Spring」は軽やかで、しかし哀愁を帯びた5拍子の舞曲。
3曲目は長大なヴォーカル入りの曲「Summer」。
注目すべきは4曲目「Autumn "Veni Creator Spiritus"」。これはマーラーの交響曲第10番の第5楽章をものすごくわかりやすくパクっていて笑える。
後半はマーラーというよりはラフマニノフ風。
これはこれで良いと思う!

あとのおまけ2曲はあまり印象に残らないし、なんか変な曲。
6点。


7th

86年の7th「Salome」は、ファンの間でも評価が分かれるアルバムだろう。
このアルバムには、他に無いはっきりとした“色”がある。
民族色の強さ。エキゾチック。
従来のエニドからは想像もできないこの“色”の変化には、批判的な人も多いだろうが、
3rdアルバム『Touch Me』の2曲目「葬列」ですでにその特色は見せていた。

1曲目「O Salome」の朗読のような、しかし色気のあるヴォーカルは非常にクセになる。
3曲目「The Change」も、1曲目をよりエキゾチックに、そして徐々にテンポを増して、最後には狂気に陥ったようになるのも、非常に鬼気迫るしすばらしい。
4曲目(なぜか3曲目と同じトラック)の「Flames Of Power」もまた、お決まりのマーラー風フィナーレでありながら、このアルバムのもう一つの特徴、”テクノ的な現代性”を象徴し、モジュレーションを異様にかけた終わり方をしている。

ただ、このアルバムの短所としては、たった3トラックしか入っていないこと、
そして、3、4曲目がなぜか同じ3トラック目に入っていること。
それを分ければもっと評価が高かったのに、非常に残念。
7点。


8th

8thの『The Seed And The Sower』は、ニューエイジとクラシックを掛け合わせたような作風。
これまでのどの作品よりも複雑で、本格的なクラシックっぽい。
明らかに、中心的なメロディがあり、それは「Earthborn」でエンディングテーマのようにヴォーカル入りで歌われる。
ミュージカルや、ディズニー映画のようであるが、途中はあまりに本格的なクラシック音楽になるので、そうも思えない。

面白いのが1曲目で、同じリズムの繰り返しは明らかに最初は弱起(アウフタクト)の曲のように思えるが、それにメロディが重なってくると、弱起のように思えていた部分が実は1拍目であると認識するようになる。
まさに良く出来たミニマルミュージックだ。

2曲目「A Bar Of Shadow」はアンビエント風、
3曲目「La Rage」でものすごく本格的なソナタ形式のクラシックが聴ける、と前半で期待する。
が、実際にはソナタ形式にはならず、最後は安っぽいニューエイジのようになるのが非常にもったいない。

4曲目は、マーラーが『大地の歌』でみせたような、中国風の音楽。
これはしっかりしている。中国風でありながら、きちんとした後期ロマン派風でもある。まさに『大地の歌』風。
5曲目はすでに述べた通り。
8点。


ここまで3rd、4th以外のアルバムを見てきたが、
フィナーレに来るマーラー・アダージェット風の曲だけを見てきても、そのアルバムに合った特徴を兼ね備えている。
9thでは演説がサンプリングされていたり、と。
エニドは非常に面白い、良く出来た第1級のバンドだということを改めて感じさせられる。

The Enid(エニド) アルバムレビュー④ JOUENEY'S END 3部作

今日はthe Enidの後期の3作品をレビューしたい。
すなわち『Journey'S End』『Invicta』『Dust』の3つのアルバムで、公式に『JOURNEY'S END 3部作』と名付けられている。
これは何故かというと、この3つのアルバムはアルバム『Journey'S End』のフィナーレ曲「Journey'S End」のメロディを大半の曲で共有しているからだ。
むしろアルバム『Journey'S End』自体は、元の曲があるだけで、そのメロディは他の曲には引用されていない。
しかし、それに続く2作品『Invicta』の9曲、『Dust』の7曲、計16曲中、実に10曲にそのメロディの一部もしくは多くが引用されている。
一種のライトモチーフのようである。
その中には、イントロに少しモチーフが入っているものから、曲そのものが「Journey'S End」の編曲だったりするものと、程度は様々である。
具体的には、『Invicta』からは、
「One And The Many」「Who Created Me?」「Heaven's Gate」「Leviticus」「The Whispering」
と、半分以上、
『Dust』に至っては、7曲中5曲の
「Born In The Fire」「Monsters」「1000 Stars」「Trophy」「Heavy Hearts」と、ほぼ浸食されきっている。

それと同時に『Invicta』の「Who Created Me?」も、
「Villain Of Science」「When The World Is Full」「Heavy Hearts」の3曲に顔を出していることから、
上記の曲に準ずる重要度であることがわかる。

あと、歌詞で「Heavy Hearts」という言葉があらゆるところに出てくるので、それもキーワードなのかも知れない。

11th

まず2010年発売の11thアルバム『Journey'S End』。
これは素晴らしい、大傑作だ。
1曲目の「Terra Firma」は、一見エニドらしくない曲だ。
実はこのアルバムを、最初買う前にレンタルで聴いたのだが、最初は借りたバンドを間違えたと思ったほどだ。
1〜3曲目までは、Enidじゃないみたい。
しかしどの曲も(何かのパクリっぽく聞こえても)類い稀なるセンスで、それぞれのジャンルの最高峰を作っているといった感じだ。
ことに、この1曲目は、同じエキゾチックなリズムのパルスにのせて徐々に盛り上げ、最後にクライマックスに到達させる技術は、さすがとしか言えない。
最後に到達するメロディは、5曲目のクライマックスにも回帰され、マーラーを思わせる。
それに、この形の曲は、3rdアルバム『Touch Me』の2曲目「葬列」から、『Salome』を経由して行き着いた、一つのエニドの曲の頂点だと思う。

2曲目「Terra Nova」は幻想的なアンビエント。

3曲目で、エニドっぽい半音階上行形音階が現れ「おっ、やっとEnidがきたか!」と期待させるが、行き着く先は見事に裏切られ、マーズ・ヴォルタなどの現代のプログレをも思わせるくらいの曲になる。
この裏切り、かっこ良すぎる。

そして、4曲目で同じエニド型半音階上行形の後、正真正銘の“エニド”がやってくる。
みごとで憎い演出だ。

5曲目は、エニドっぽいっちゃそうだが、それよりも元BattlesのTyondai Braxtonの曲を思わせる。
しかし、ピアノが美しく、そこがエニドにしかなし得ないセンスだと言える。
1曲目のクライマックスのメロディが回帰されるところもまた、感動的。

6曲目、表題曲である「The Art of Melody - Journey's End」の、お決まりのマーラー風フィナーレは、恐らくすべてのエニドのこの型の曲の中で、一番の傑作なのではないかと思ってしまう。

このアルバムはどこをとっても傑作だと思う。
点数はもちろん10点である。

12th

次に12thアルバム『Invicta』は、ここでエニドは、後退をみせるように思う。
何に後退したかというと、“普通のプログレ”にだ。
そして、ところどころ、安っぽいミュージカルのような様相も見せる。
ことに4曲目「Execution Mob」は最悪だ。ディズニーの劣化版のよう。

とは言っても、やはりそこはエニド、要所要所で魅力的なセンスを発揮している。
6曲目「Heaven's Gate」は、「Journey's End」の歌詞入り別バージョン。

このアルバムの点数は、6点。

14th

間に13th『The Bridge』という、まさにブリッジを挟んで、そして3部作の最後『Dust』が、2016年に発売した。
このアルバムも『Invicta』同様、ミュージカルじみているのだが、やはりそこはエニド、魅力的だ。

しかし、このヴォーカル、好きじゃない・・・。
ミュージカル向きの。

3曲目の「Monster」、この曲は本当に一押し。和声進行が非常に凝ってて、最後に「Journey's end」の旋律に自然と落ち着くところとか、見事としか言いようが無い。
特筆すべきはこのアルバムの終わり方。
最終曲「Heavy Hearts」は「Journey's End」の編曲版だが、エニドの多くのアルバムでのお決まりの、
マーラーアダージェット風フィナーレでは無い。
最初はその突然の終わり方、決然とした終わり方に戸惑ったが、何度か聴いていると、それもまた、マーラーの5番の終わり方のようで、しかもかっこいい。
これはこれで、良い裏切り方だと思う。
アルバムの点数は8点。

これをもって、エニドの顏、ゴドフリーさんは引退するらしいので、もしかしたらこれが真の意味での“エニド”最後のアルバムなのかもしれない。

The Enid(エニド) アルバムレビュー③ 1st「憂国の星」

enid-1st

1st『In The Region Of The Summer Stars(憂国の星)』だ。

このバンドの初めてのアルバムであるが、よく「未完成の、発達途中のアルバム」なんて言われる。
それは本当にその通りだと思う。
しかし、このアルバムで最も完成している面もある。

エニド=ゴドフリーの求める音楽性の一つの目標となっているのはマーラーだが、
エニドのほぼ全てのアルバムにおいて、マーラーのロマンティシズムはよく表されているように思う。
しかし、マーラーにしてはどれも明るすぎる。闇が全く無い。
マーラーの一番の特徴とするところの悪魔的な諧謔だったり、深い絶望だったり、狂気といったものが、このエニドにはほとんどみられない(もちろんマーラーになり切る必要なんて全く無いが)。

しかし、その“悪魔的な諧謔性”が非常に良い形でみられる数少ないアルバムが、この『憂国の星』である。
ちなみに、このアルバムの曲のタイトルはすべてタロットカードから名付けられている。

始まりの「愚者」は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番でも始まるのかと思うが、それは冒頭のみで、それ以降は2nd以降で聞き慣れた彼ら風のプレリュードだ。

で、このアルバムの最も評価すべき曲が次の「崩れゆく塔」。悪魔的諧謔と先ほど述べたものの最たる例がこの曲に溢れている。
エキゾチックな旋律は、最後にはカオスな盛り上がりをみせ、この曲1つでこのアルバムの価値がうんと高まっているように思う。

3曲目の「死神」は、哀愁漂うメロディ。

4曲目の「恋人たち」はエニド史上、もっとも美しい旋律の一つではなかろうか。最後に現れるマーラーの『復活』に酷似した旋律は、このアルバムの中心的なメロディで、後にもたくさん出てくる。

5曲目の「悪魔」もまた、「崩れゆく塔」同様に悪魔的諧謔性をみせる曲。終盤には「恋人たち」が回帰される。
多少同じことの繰り返しのごり押しで、退屈。

6曲目「太陽」は、4曲目に現れた『復活』風のメロディの本体のような曲だが、似すぎているゆえに、二流のセンスの無いマーラーとしか思えてしまう。

7曲目「最後の審判」、この曲は、最悪だ。ボレロのリズムに乗って、クラシックで散々使い古された「ディエス・イレ」の引用がいろんなアレンジで出てくる。
はいはい、もういいよ!って感じ。
それに加え、僕自身の経験として、作曲を始めた頃はこの西洋では“不吉”とされているメロディに憧れよく自作に引用していた痛々しい記憶も呼び起こされる。
最後にはまた、『復活』のメロディーと「太陽」が回帰される。まあ迫力はすごい。

しかし、8曲目「憂国の星」を聴いて、7曲目でさんざん演奏された「ディエス・イレ」の意味が少しわかってくる。憂国の星の始まりのテーマが、少しその変奏のように思えるからだ。
まあ、かっこいい曲で、最後はやはりマーラーの『復活』が高らかに鳴り響く。

点数は、6点といったところか。
古くからのエニドファンは「1stがたった6点だと!?」と顏を真っ赤にするかも知れない。
しかし、所詮思い入れの無い人間が聴くと、そんなもんなんだ、ということである。
6点と言っても、iTunesの星5点満点でいうと、5点の状態で争っている感じなので、僕としてはすごくいい中の、下の方、というくらい。

プロフィール

はじめ様

Author:はじめ様
血液型:O型
趣味:音楽鑑賞、読書、ツーリング、心霊スポットめぐり
好きな作曲家:ベートーヴェン、マーラーなど


一応作曲家です。
まだまだ先は長いですね。まるで樹海を彷徨っているようです。
ようこそ、僕の森へ。

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