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The Enid(エニド) アルバムレビュー④ JOUENEY'S END 3部作

今日はthe Enidの後期の3作品をレビューしたい。
すなわち『Journey'S End』『Invicta』『Dust』の3つのアルバムで、公式に『JOURNEY'S END 3部作』と名付けられている。
これは何故かというと、この3つのアルバムはアルバム『Journey'S End』のフィナーレ曲「Journey'S End」のメロディを大半の曲で共有しているからだ。
むしろアルバム『Journey'S End』自体は、元の曲があるだけで、そのメロディは他の曲には引用されていない。
しかし、それに続く2作品『Invicta』の9曲、『Dust』の7曲、計16曲中、実に10曲にそのメロディの一部もしくは多くが引用されている。
一種のライトモチーフのようである。
その中には、イントロに少しモチーフが入っているものから、曲そのものが「Journey'S End」の編曲だったりするものと、程度は様々である。
具体的には、『Invicta』からは、
「One And The Many」「Who Created Me?」「Heaven's Gate」「Leviticus」「The Whispering」
と、半分以上、
『Dust』に至っては、7曲中5曲の
「Born In The Fire」「Monsters」「1000 Stars」「Trophy」「Heavy Hearts」と、ほぼ浸食されきっている。

それと同時に『Invicta』の「Who Created Me?」も、
「Villain Of Science」「When The World Is Full」「Heavy Hearts」の3曲に顔を出していることから、
上記の曲に準ずる重要度であることがわかる。

あと、歌詞で「Heavy Hearts」という言葉があらゆるところに出てくるので、それもキーワードなのかも知れない。

11th

まず2010年発売の11thアルバム『Journey'S End』。
これは素晴らしい、大傑作だ。
1曲目の「Terra Firma」は、一見エニドらしくない曲だ。
実はこのアルバムを、最初買う前にレンタルで聴いたのだが、最初は借りたバンドを間違えたと思ったほどだ。
1〜3曲目までは、Enidじゃないみたい。
しかしどの曲も(何かのパクリっぽく聞こえても)類い稀なるセンスで、それぞれのジャンルの最高峰を作っているといった感じだ。
ことに、この1曲目は、同じエキゾチックなリズムのパルスにのせて徐々に盛り上げ、最後にクライマックスに到達させる技術は、さすがとしか言えない。
最後に到達するメロディは、5曲目のクライマックスにも回帰され、マーラーを思わせる。
それに、この形の曲は、3rdアルバム『Touch Me』の2曲目「葬列」から、『Salome』を経由して行き着いた、一つのエニドの曲の頂点だと思う。

2曲目「Terra Nova」は幻想的なアンビエント。

3曲目で、エニドっぽい半音階上行形音階が現れ「おっ、やっとEnidがきたか!」と期待させるが、行き着く先は見事に裏切られ、マーズ・ヴォルタなどの現代のプログレをも思わせるくらいの曲になる。
この裏切り、かっこ良すぎる。

そして、4曲目で同じエニド型半音階上行形の後、正真正銘の“エニド”がやってくる。
みごとで憎い演出だ。

5曲目は、エニドっぽいっちゃそうだが、それよりも元BattlesのTyondai Braxtonの曲を思わせる。
しかし、ピアノが美しく、そこがエニドにしかなし得ないセンスだと言える。
1曲目のクライマックスのメロディが回帰されるところもまた、感動的。

6曲目、表題曲である「The Art of Melody - Journey's End」の、お決まりのマーラー風フィナーレは、恐らくすべてのエニドのこの型の曲の中で、一番の傑作なのではないかと思ってしまう。

このアルバムはどこをとっても傑作だと思う。
点数はもちろん10点である。

12th

次に12thアルバム『Invicta』は、ここでエニドは、後退をみせるように思う。
何に後退したかというと、“普通のプログレ”にだ。
そして、ところどころ、安っぽいミュージカルのような様相も見せる。
ことに4曲目「Execution Mob」は最悪だ。ディズニーの劣化版のよう。

とは言っても、やはりそこはエニド、要所要所で魅力的なセンスを発揮している。
6曲目「Heaven's Gate」は、「Journey's End」の歌詞入り別バージョン。

このアルバムの点数は、6点。

14th

間に13th『The Bridge』という、まさにブリッジを挟んで、そして3部作の最後『Dust』が、2016年に発売した。
このアルバムも『Invicta』同様、ミュージカルじみているのだが、やはりそこはエニド、魅力的だ。

しかし、このヴォーカル、好きじゃない・・・。
ミュージカル向きの。

3曲目の「Monster」、この曲は本当に一押し。和声進行が非常に凝ってて、最後に「Journey's end」の旋律に自然と落ち着くところとか、見事としか言いようが無い。
特筆すべきはこのアルバムの終わり方。
最終曲「Heavy Hearts」は「Journey's End」の編曲版だが、エニドの多くのアルバムでのお決まりの、
マーラーアダージェット風フィナーレでは無い。
最初はその突然の終わり方、決然とした終わり方に戸惑ったが、何度か聴いていると、それもまた、マーラーの5番の終わり方のようで、しかもかっこいい。
これはこれで、良い裏切り方だと思う。
アルバムの点数は8点。

これをもって、エニドの顏、ゴドフリーさんは引退するらしいので、もしかしたらこれが真の意味での“エニド”最後のアルバムなのかもしれない。

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Author:はじめ様
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趣味:音楽鑑賞、読書、ツーリング、心霊スポットめぐり
好きな作曲家:ベートーヴェン、マーラーなど


一応作曲家です。
まだまだ先は長いですね。まるで樹海を彷徨っているようです。
ようこそ、僕の森へ。

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