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ヴォーン・ウィリアムズの交響曲1

これから、全9回に渡って、ヴォーン・ウィリアムズ(以下RVW)の交響曲の魅力を語って行きたい。
それと同時に、録音の聴き比べとおすすめ盤を示したい。

今日は、第1番である《海の交響曲》。
RVW第1作目の交響曲にして最大の規模を誇る作品。
オーケストラと合唱、ソプラノ、バリトンのソリスト、オルガンも入る。
テクストは、ホイットマンの『草の葉』を使っている。

交響曲としては1作目だが、彼のキャリアはすでにそうとうなものがあり、38歳の円熟期の作品でもある。
シベリウスを生涯尊敬していたというRVWだが、この曲にはマーラーの《千人の交響曲》に影響を受けたような後がある。
しかし、こちらの方がわかりやすく、映画音楽っぽい。

第1楽章:全ての海、全ての船の歌
題名が壮大でかっこいいが、曲調もかっこいい。
冒頭のファンファーレから圧倒され、次の力強い合唱のあとの全オーケストラによる和音(オルガンも)が壮大でまたかっこいい。
その後の、波のうねりを表しているのであろう、アルペジオの音型も五音音階で、かっこいい中にも鄙びたイギリスの風情が感じられて、そこがRVWならではといえるだろう。
全曲中もっとも壮大で力強い参加がこの楽章で聴ける。第2テーマの行進曲調の部分もまたかっこいい。

第2楽章:夜、一人海辺にいて
題名がまた、素敵な感じだ。
緩徐楽章。あまり印象に残らないが、暗く幻想的な感じがする。

第3楽章:波
スケルツォの楽章。第1楽章冒頭のファンファーレから始まり、激しい曲調からやがて壮大なイギリス国歌風の行進曲が堂々と鳴り響く。
大海原に旅立つ、大英帝国、と言った感じだ。

第4楽章:冒険者たち
静かに始まり、やがて壮大に盛り上がって行く。
これもまた映画音楽のよう。
基本ゆっくりとしたテンポだが、最後にスコットランド風な?アイリッシュな?かっこいい部分がちょっとある。
ああ言う部分がもっと長くても良いのになあ、とも思ったりする。
最後は消え行くように終わる。
以後RVWの交響曲のほとんどは、静かに終わる。


僕が持っているCDの中だけでなので、もっと良いものが有るかも知れないが・・・

トムソン海
トムソン指揮、ロンドン響
10点満点中10点だ。
海の交響曲では、このCDが圧倒的に良い。
特に第4楽章が一番壮大に聞こえる。
第1楽章も、他の録音では聞き取れない、冒頭のホルンの連打などが聞こえて来て、非常に聞き応えがある。
トムソンの全集は、非常にファンの間で評価が高いが、僕はそこまででも無いと思う。
しかし、この曲に関しては、さすがというしかない。

ハイティンク、ロンドンフィル
これも良い。冒頭のファンファーレだけとれば、この録音ほど煌びやかなものは無い。
あとは、無難な演奏と言う感じだが、悪いところは何も無い。
8点!

ポール・ダニエル、ボーンマス響
NAXOSから出ているボーンマスの全集のもの。
このシリーズは総じて録音がクリアで良く、低音もしっかりしている。パンの振り方も凝ってある。
映画音楽のサントラのごとくで、VRWにはとても合っている気がする。
この曲も、全部のパートが鮮明に聞こえて良い。
壮大さは、トムソンほどは無い。
9点!

ボールト、ロンドンフィル、新盤
オーソドックスな演奏なのだろう。
でも、前の3つに比べて突出するところが無いように感じられた。
もっとちゃんと聴くべきなのだろうか、名盤らしいのだが。
7点。

スラトキン、フィルハーモニア
普通だったが、他のCDでは聞き取れなかった音が入ってたりした。
これはこれで面白い演奏だった。
7点。

アンドリュー・デイヴィス、BBC
録音もあまり良くない、演奏も普通。
4点。


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プロフィール

ボリス

Author:ボリス
血液型:O型
趣味:音楽鑑賞、読書、ツーリング、心霊スポットめぐり
好きな音楽:ベートーヴェン、マーラー、シベリウス、ヴォーン・ウィリアムズ、谷山浩子、マイク・オールドフィールド など


一応作曲家です。
まだまだ先は長いですね。まるで樹海を彷徨っているようです。
ようこそ、僕の森へ。

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